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Channel: 大地の芸術祭 – Hibilog | 青木優のインバウンド観光と日常と考察ブログ
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大地の芸術祭2日目〜ポチョムキン、稲穂、事故、心霊写真、帰宅〜

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朝、目が覚めて、朝食。写真を撮り忘れてしまったけど、朝御飯も美味しかったです。ここの宿は温泉もあって、朝の湯船はかなり良かった。ちょっと温かったけど。

まず最初に行ったのが、上記の写真。タイトルは「たくさんの失われた窓のために」四角い枠で、越後妻有の街を切り取る。

現地のおばあちゃんやおじいちゃんが、次々へ階段を登って、我を我をと作品を見る。不慣れた手つきで、写真を撮る。黄色い大地の芸術祭の手帳を持って、様々な作品に触れている様子が印象的でした。越後妻有大地の芸術祭が、彼らの人生にどう介入したんだろう。ポジティブなものであってほしい。

 

ポチョムキン。錆びれた鉄で覆われて、不思議な空間。久しぶりに、タイヤブランコに乗りました。

 

稲穂が昨日と変わらず綺麗で癒された。後一週間位すると、さらにいい色になるらしい。

 

ポチョムキンと稲穂を堪能し、車に戻ると、外国人二人が駐車場に車を停めようとしていた。「もう少し右だよ」と軽いアドバイスをしつつも、無事停車。僕らの車の横に。欧米人夫婦のようで、「いい旅を!」的な感じで笑ったら、笑い返してくれた。

「欧米の方が、この芸術祭に来るのかー。」と感慨深くなりながらも、車に乗って発進したところ、想定もしていないことが。。

 

 

 

「どん!」

 

 

 

右に切りすぎていたせいで、思いっきり彼らの車にぶつけてしまったのです。僕と彼ら二人の目があう。サーっと血の気が引いたのがわかりました。ああ、やってしまった….と。とりあえず、彼らにバックしてもらい、お互いの車を離し、車から出る。

状態はひどかった。彼らの前方右側のヘッドライトの部分がグシャグシャになり、こちら側の車のサイドも思いっきり擦れていました。

彼らは、アメリカからきていて、今回3回目の日本観光だという。三年前もこの芸術祭に来ていて、今回の芸術祭のために訪日。せっかく来てくれたのに最悪の思いをさせてしまったと、とても申し訳なく思ったし、出来ることは全てやらなければと思いました。

彼らは駅前のレンタカー屋で、車を借りていました。すぐに、レンタカー屋に電話。今まで事故をしたことが無かった(あまり車に乗ってなかった)ので、内心かなり慌てていたけれど、淡々と状況を説明。レンタカー屋の人曰く、彼らのレンタルが12時までということで、車を戻してほしいという。その時の時間は、11時55分。警察に電話しなくても大丈夫か?と聞くも、レンタカー屋の人は後で大丈夫と言う。

まず、レンタカー屋に行こうということになりました。レンタカー屋の場所わかる?ナビはある?と聞いたら、「わからない。ナビはない。」との返答が。まじかよ笑、と思いつつも、車のナビで駅前のレンタカー屋まで行くことに。

 

レンタカー屋に着いて、事故書類を記入。書類を書いた後に保険会社に電話をすると、公正な情報が欲しいため、警察からの書類が欲しいと言われる。警察に行くと、現場検証が必要だから、事故をしたその時に連絡をしてくれと言われる。

こういう時はまず現場検証すべきなんですよね。。なんだかんだで手続きをして、現場検証をして、終わったのが2時。

外国人の彼らは、「逆に君らが英語を話せて、ちゃんと対応してくれたからラッキーだったよ。グッドバイしちゃう人もいるからね。ははは。」と言い、彼らは新幹線の時間が迫っていたため、処理が終わって、すぐに電車に向かっていきました。いい人だなーと思いつつも、せっかくの日本の時間を、トラブルに合わせてしまって申し訳なさで一杯になった。

 

悶々としながらも、友人の「せっかく来てるんだし、芸術祭楽しもうよ」という言葉を聞き、車を走らせる。うーん、また日本来てくれるといいなぁ。

 

次に行ったのが、棚田エリア。

 

 

棚田エリアをふらふら。

 

安定の草間彌生。ただ、今まで見た作品の中では、一番毒々しさを感じませんでした。

 

壁も机も、床も、全てチョークで書けるようになってる。

 

 

犬。

 

!!

 !!!!!

 

この感じいい。

 

この部屋で、唯一まともだった、パンダの絵。

 

棚田。

 

「今を楽しめ」

 

最後の教室。

廃校舎を使っていて、とても不気味な場所でした。

実は、最後の教室の某所で、友人のカメラに心霊写真がガッツり写っていたんだけど、色々面倒なので今回は省きます。何も無いことを祈ります。

 

最後は、夕焼けを見て終わり。いい景色。

 

夜は、高速手前で発見したラーメン屋で、長浜ラーメンを食べ、高速を乗って無事帰宅。Twitterで、越後妻有でインターンしてるからご飯食べに来てよ、的なメッセージを貰ったのですが、色々あって、精神的に行く余裕無かったです。ごめんなさい。笑

 

 

今回の感想を一言で言うと、行って良かった!!です。芸術祭も、芸術もとても良かったのですが、なにより今まで触れてこなかった日本の雰囲気に触れる事ができたのが本当に良かったです。上手く言えないけど。

芸術観覧は、作品を見て、感動したり、新たな発見があるというのももちろんあるのですが、見ている中で動いていく自分の感覚見たいのを観察するのが楽しかったりします。なかなか言語化できないですが、上手く自分の言葉で表現できたときの楽しさっていったらない。

実利につながらずも、そこで発見した何かが、何かを見るときや、何か作るときとかにつながっていくんじゃないかなーと。点と線の話しじゃないですけどね。とりあえず、新しい概念や感覚、表現は常に触れていたいな、と思います。

 

大地の芸術祭は、街全体が芸術になっているんです。一つ一つが距離が遠く、その分一つ一つを大切に観ようと思う。芸術というものを入り口として、その街に訪れて、その街の良さを知ることになる。たぶん街の良さって、言葉や写真や動画で括りにくい、形にしにくい物なんだと思います。言ってみたら、空気みたいなもの。空気って説明できないじゃないですか。

自分の住んでいる街は好きだけど、でも何が好きかは、言葉にしてもしっくりこない。それはもしかしたら、空気が好きだからかもしれないですよね。観光って何なんだろうって、友人と考えた時に出たのが、「その土地の空気を売ること」という結論になって、とても腑に落ちた記憶があります。そんなことを思い出させてくれた場所になりました。

ただ、さっきも書いたように、空気って見えないものだから、その空気を体感してもらう呼び水として芸術を使っているのかな。と思います。

 

後半ごちゃごちゃ書いてしまったのですが、越後妻有は空気も美味しいし、ご飯も美味しいし、景色も綺麗。とても良い時間でした。芸術祭関係なく、おすすめ。

 

また3年後、その時にどこにいるかわからないけど、行けたら行きたいです。

 

前編:大地の芸術祭1日目〜へぎそば、キナーレ、遭難、宿〜


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